普段使いから災害対策としても使えるバイク。おすすめバイク5選とその理由

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もし災害が起こった時に移動手段として最適な乗り物は何か考えたことはありませんか?

被災すると何が困るかといえば、その場所からの移動です。逃げようにも交通手段がマヒするのですから当然です。まずは何より大切な人に会いに行きたい。安否を確認しに行きたい。そのあと支援物資を調達しに行きたい。

4輪駆動の車があればと考えてしまうのですが、車では幅が広すぎて道路がある程度整備されてからでないと身動きがとれません。

そこで、すべての必要要素を満遍なく備えた最大公約数を考えるとバイクに行きつきます。

阪神淡路大震災の時にバイクが活躍したという話は有名で、これを機に全国でもレスキュー用のバイク部隊が発足しています。ですが、ではなぜこれほどまでにバイクは活躍できるのでしょうか?

私も阪神淡路大震災の被災者の一人としてこの事態を真剣に考えた一人で、今現在もバイクは所有しています。

 オフロードバイク系で悪路にも強いバイクが理想的

やはり災害対策を念頭に置くと、大地震時には多少なりとも瓦礫の障害物の上を走行する可能性はありますし、水害では深い水が溜まった場所の走行を考えねばなりませんので、悪路を走行するに適したバイクを考えるとどうしてもオフロード性能を持つバイクを重視することになります。

オフロードバイクが悪路を走破できる5つの理由

1.大きなタイヤ径

自転車を乗っているときでも、段差を乗り越えるのは痛いですし、自転車が壊れそうなのでは避けて通りますよね?

しかし比較的タイヤの径の大きめな乗り物ならそれ程苦も無く乗り越えられるのです。

 

実際のバイクのタイプによるタイヤサイズ比較図

 

2.長いサスペンション

衝撃をやわらげてくれるサスペンション(バネの伸び縮みでショックを吸収する部品)がバイクには付いています。しかもオフロード系のバイクには他の種類のバイクに比べて長いものが付いているので、大きな障害物があった場合も衝撃を吸収して安定して走行することができるのです。

 

3.吸排気が上部で行われている

オフロード系のバイクは、川を走る事も考えられていて、ある程度の水のある場所でも走行可能なように空気の吸気口や、排気口ができるかぎり上に付く設計がされているんです。イメージとしては、人がシュノーケルを付けることで水中にいても呼吸ができるのに似ています。

4.重量の軽さ

バイクは自転車と比べるとかなり重いのですが、それでも200kgのバイクと100kgのバイクでは取り回しのしやすさは雲泥の差があります。何よりバイクを倒してしまった時の起こしやすさと、押して歩く場合にこの重量差はかなりの疲労度の違いになります。

5.燃費の良さによる走行距離の長さ

同じ量の燃料でも排気量やタイプによって航続距離が全然違います。災害時にはこの燃費の良さがメリットになります。

 

 災害時に有効な条件を満たしたバイク5選

まず条件として 足つき性が良いこと、燃費の良さ、軽いこと、悪路の走破しやすさ(タイヤやサスペンションなど)、吸排気系の上部配置、電気系統が故障した時にも役立つキックスターターが付いていること等を基準にして選定します

1位 HONDA ハンターカブ

ハンターカブは完全なオフロードバイクとはいかないまでも、タイヤが悪路走行寄りに設定されていることと、吸排気が他のカブ系のバイクとは違い、どちらも後ろ上部に設定されている事から、かなりオフロード性能を意識した作りになっております。

しかも、カブの基本性能である燃費の良さと車体の軽さ、電装系が故障した場合でもエンジンが掛けられるようにキックスターターが標準で装備されている所が非常時での扱いやすさに貢献することは間違いないでしょう。

2位 Kawasaki KLX230 SHPREA

Kawasaki KLX230 SHPREAは、完全にオフロード寄りのバイクですが、本格的なオフロードバイクよりも足つき性を高めるためにシート高を下げた使用になっております。また、ハンドガードも標準で装備されており、手を安全に守ることができます。また、中型バイクになりますので、高速道路での移動も可能です。シート高 845mm 車両重量 134kg 燃料タンク容量7.6L  実燃費34.7km/L

3位 HONDA CRF250L

HONDA CRF250Lは本格的なオフロードタイプでありながら、シート高を下げた使用になっており、乗りやすくなっております。上記のKawasaki KLX230 SHPREAとの大きな違いは排気量が250ccですので、高速走行に少し余裕があります。シート高830mm 車両重量 141kg 燃料タンク容量7.8L 実燃費32.4km/L

4位 HONDAクロスカブ

HONDAクロスカブは、後で記述する標準のスーパーカブをややオフロード寄りに設定された使用です。タイヤが太いオフロード走行を意識した使用になっていることと、ライト部分を破損から守るパイプフレームが付いております。

5位 HONDAスーパーカブ

HONDAスーパーカブは言わずと知れたホンダのロングセラーバイクで、その信頼性の高い部品構成は新聞配達や郵便配達などの毎日の使用にも耐える標準バイクとして長年愛されてきました。災害時でも、オフロード性能こそ上記の2モデルに及ばないものの、タイヤ径の大きさも、燃費の良さも兼ね備えた非常時用のバイクとして申し分ない活躍が期待できるモデルです。

輸入バイクや中古バイクも含めると

私の愛車であるXTZ125や小型サイズで乗りやすいKLX125などもお勧めです。

以前にオフロード性能を重視するあまりフルスケールモデルのオフロードバイクであるTT-250Rというバイクに乗っていたこともありますが、シートが高く停止した時につま先立ち状態になり不安なので、足つき性はかなり重要視するべきだと実感しました。

※電動バイクは充電の必要性と水害に弱いので省きました。

まとめ

やはり災害対策を念頭に置くと、大地震時には多少なりとも瓦礫の障害物の上を走行する可能性はありますし、水害では深い水が溜まった場所の走行を考えねばなりませんので、悪路を走行するに適したバイクを考えるとどうしてもオフロードに特化した性能を重視せざるをえません。

かといって重く使いづらいのでは身動きが取りづらくなりますので比較的軽めのバイクに軍配が上がります。

そう考えるとホンダのカブ系のバイクは本当によく考えてデザインされている名車だと分かりますし、オフロード系のバイクはデザインが何十年も変わらない完成した部品配置になっているので、どれを選んでも悪路には強い設計になっています。

皆さんの日常でもこういったバイクを愛車として手元に置いておくと、趣味としての楽しみプラス、イザという時の安心につながりますね。

ではまた!

 

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