災害時やアウトドアで役立つ省エネのコンロ「ロケットストーブ」とは

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大きな災害に遭った時などの非常時を考えた場合、食材はあっても火が無ければ何も調理ができないことになります。

こういった時、コンロがあるといいのですが、電気コンロ、カセットコンロ、アウトドアが好きな方なら持っているであろうガスバーナーコンロなどがあります。

しかし、防災の観点でみると、ガスや電気などの燃料やエネルギーが必要なコンロは、そういったエネルギー資源が入手できなければ用をなさなくなるのに対して、瓦礫の木切れや紙などの燃えるゴミなら何でも燃料にできるコンロがあります。

これをロケットストーブといいます。

ロケットストーブとはストーブと名前についていますが、これは体を温める道具というよりも、いわゆるキッチンで使うコンロのようなものです。

なぜこのロケットストーブが防災に役立つのかというと、燃料が身近にあること以外のメリットとして、何よりも燃焼効率が圧倒的に高いということが挙げられます。

ロケットストーブとはどんなものか

ロケットストーブの構造

ロケットストーブの構造はとてもシンプルで、断熱材で囲われた入れ物の中を管が通っており、燃焼物を燃やすとその熱が効率よくその管を上り、煙突部分であるヒートライザーで最高温度となって上部に熱を排出する仕組みです。

ロケットストーブの特徴は、空気の吸い込みを活用するところにあります。この空気の吸い込みを高めるために煙突部分であるヒートライザーの長さの確保と、断熱効果が必要になってきます。

温度は、ロケットストーブの最も高温になる場所で600℃~800℃にもなります。

燃料に何が使えるか

燃料は薪などの木切れはもとより、小枝や落ち葉、乾燥した雑草、紙類、竹など多岐にわたる燃えるのもであれば何でも投入できます。

ただし、乾燥している必要があります。湿った物を燃やすと煙が多く出ます。

またプラスチックなどは燃やすと有害なガスが発生する可能性がありますので投入はやめましょう。

どのぐらいの能力か

20㎝程の長さの小さな木切れ4本を使って3合の米を炊いた場合、約20分間で炊きあがりました。その後10分間蒸らしてから食べます。

ロケットストーブを自作するとして材料をどこで入手するのか

材料は、ホームセンターやネット通販で揃います

ヒートライザーの直管である「ステン煙突 直筒」、カーブに使われているのが「ステン煙突 エビ曲」、燃料を投入している部分「ステン煙突 T曲」、そして調理するなら台座としてしようする「ゴトク」です。断熱材で使用しているのは園芸用の「パーライト」です。

外観の部分に使われている缶はペール缶といって、ガソリンスタンドなどで廃材としてあった場合は無料でいただける場合があります。

材料費トータルの価格については市場価格が変動しますので厳密には言い切れませんが、ペール缶が無料で入手できるのであれば約6千円、ペール缶を買う場合は約9千円程で揃います。

ただし加工に使う道具や、塗装する場合のカラースプレーは別途用意する必要があります。

 

まとめ

ロケットストーブのメリットは、焚火などのように周りに広がって延焼させる心配もなく、筒の中で燃焼していることが安心して燃やせる要素です。

ただし室内での使用は一酸化炭素中毒になる恐れがありますのでやめましょう。

欠点を挙げるとすれば、とにかくサイズが大きいこと!

しかし、もしご自宅にスペースがあるのであれば、一家に一台置いておくと安心感が得られます。

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